東京に戻ってこないのですか

東京を離れて、4月で8年になる。

最近になって、「東京に戻ってこないのですか」と聞かれることが増えてきた。

納得しないような人もいて、不思議な気持ちがしていた。

「全員が東京に住む必要がどこにあるのだろう」と。

 

そんなところへ、昨日、「訳あって…東京に住むのヤメました」という番組をやっていた。

松本隆さんのようなビッグネームから、俵万智さん、長島一茂さん、

ピースの綾部さん、波田陽区さんなどなど。

私にとってもタイムリーで、とてもおもしろかった。

 

スタジオには「東京を離れたくない」芸能人の方たちもいて、

指原莉乃さんや大地真央さんなど、東京以外の出身の方たちが多い。

やはりフェイズの話になってしまうのだけど、

私にもそういう時期はあったし、今は、東京ではないというだけ。

 

でも、私の場合、東京でも仕事をしているし、実家もあるし、

東京のコミュニティもしっかり機能している。

 

結局、私の母方は、その母方、その母方とたどっていくと、江戸や東京の商家と武家。

母方の父方も、その母方はやはり幕臣で、

進学や就職で東京にやってきた地方出身の男性と結婚するという家系らしい。

現実に、私たち三姉妹の結婚相手も全員そうだ。

東京は、こういう母系でつながっている家って結構多いんじゃないだろうか。

 

祖父母が疎開した地に住みついたので、生まれ育ったのは東京郊外で、

あまり自分が東京の人間と意識したことはなかったが、

最近になって、自分が東京の人間なのを実感している。

 

40手前まで東京にいたのだから、違うエリアにも住んでみたくなった、

というのもあるし、

MCから10ハウスにおとめ座の星が集中している私は、

東京にいると、本当に仕事ばかりになってしまうというのもある。

たまにしか行かないからというのもあるけれど、

今も、東京滞在のスケジュールはいつも真っ黒で、ややブルーになるくらいだ。

 

加速する東京から少し離れて、仕事はしつつも、

自然と文化の多い京都でゆったり暮らす。

それが今の自分のフェイズ。

そんなに難しい話ではないと思うんだけど。

 

経済的なことや業績を考えたら、東京のほうがチャンスは多いかもしれない。

でも、それらを手放したら、自分らしくやっていく分には移住もできるのだ。

もちろん私は文筆業で、地方にいても東京と仕事ができるというアドバンテージはある。

でも、それぞれの状況に合わせて、

ゼロからいろいろ考えてみると、道は開けると思うけどなあ。

 

そして、東京にいたい人はいればいいと思う。

東京も楽しいし、いろいろなつながりが生まれやすい。

私も東京が大好きという時代もあったし、今だって嫌いでは全然ない。

自分が住みたいのに、ほかの人の承認がなぜ必要なのかなと不思議。

 

 

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